今回は、Vivaldiブラウザの便利な機能「コマンドチェイン」を使って、URLのコピーを効率化する方法をご紹介します。実際に使用している設定方法を詳しくご説明していきます。
コマンドチェインとは?
コマンドチェインは、Vivaldiブラウザの機能を組み合わせて、複数の操作を一度に実行できる強力な機能です。JavaScriptコマンドと組み合わせることで、より柔軟なURL操作が可能になります。
URLコピー用コマンドの準備
まず、以下の2つのJavaScriptコマンドを用意します。
- 通常のURLコピー用コマンド
javascript:(function(){e = document.createElement('textarea');e.textContent = document.URL;document.body.appendChild(e);e.select();document.execCommand('copy');e.remove();})();if(history.replaceState){history.replaceState({},null,location.href);};
- マークダウン形式のURLコピー用コマンド
javascript:(function(){e = document.createElement('textarea');e.textContent = '['+document.title +']('+ document.URL+')';document.body.appendChild(e);e.select();document.execCommand('copy');e.remove();})();if(history.replaceState){history.replaceState({},null,location.href);};
コマンドチェインの設定手順
- 設定画面を開く
- Vivaldiのメインメニューから「設定」を開きます
- または、
Alt + P
のショートカットキーを使用します
- Quick Commandsの設定
- 左側のメニューから「Quick Commands」を選択
- 「カスタムコマンドの追加」をクリック
- 上記の2つのJavaScriptコマンドをそれぞれ別のカスタムコマンドとして登録
- 分かりやすい名前を付ける(例:「URL Copy」「Markdown URL Copy」)
- コマンドチェインの設定
- 左側のメニューから「キーボード」を選択
- 「コマンドチェイン」のセクションに移動
- 以下の2つのコマンドチェインを作成
- 通常のURLコピー用:
- チェイン名:「URL Copy」
- 作成したカスタムコマンド「URL Copy」を選択
- ショートカットキー:
Ctrl + Shift + C
- マークダウン形式のURLコピー用:
- チェイン名:「Markdown URL Copy」
- 作成したカスタムコマンド「Markdown URL Copy」を選択
- ショートカットキー:
Ctrl + Shift + C + Alt
コマンドの動作説明
これらのコマンドは以下のような処理を行います
- 通常のURLコピー
- 現在のページのURLをクリップボードにコピー
- 一時的なテキストエリアを作成・削除
- ページの状態を維持
- マークダウン形式のURLコピー
- 現在のページのタイトルとURLをマークダウン形式でコピー
[ページタイトル](URL)
の形式で出力- 同様に一時的なテキストエリアを使用
実践的な使用方法
設定完了後は以下のように使用できます
- 通常のURLコピー
- ショートカットキー:
Ctrl + Shift + C
- 用途:SNSへの共有やメールでのURL共有時
- マークダウン形式でのURLコピー
- ショートカットキー:
Ctrl + Shift + C + Alt
- 用途:MarkdownエディタでのブログやWiki執筆時
メリット
- 効率的なURLのコピーが可能
- JavaScriptによる確実なコピー処理
- ページタイトルを含めたマークダウン形式での出力
- ページの状態を維持したクリーンな動作
- カスタマイズ可能なショートカットキー
注意点
- JavaScriptコマンドは慎重にコピー・ペーストしてください
- ショートカットキーの競合に注意が必要です
- 一部のウェブサイトではセキュリティ設定により動作しない場合があります
- カスタムコマンドの名前は分かりやすいものを設定しましょう
まとめ
Vivaldiのコマンドチェイン機能とJavaScriptコマンドを組み合わせることで、より効率的なURL操作環境を実現できます。特にMarkdown形式での執筆作業が多い方にとって、この設定は作業効率を大きく向上させてくれるでしょう。
ぜひ皆さんも、これらのコマンドを活用して、作業効率の向上を図ってみてください!